一人暮らし

夜明けが早くなり、
自然と私の目覚める時間も早くなりました。
はじめは「やっぱり歳だから早く目がさめるんだなぁ。
これから、どんどん寝る時間が減るのかなぁ」
なんて、夢うつつで考えていたのですが、
曇った日は遅くまで寝てるということは、
これは光の関係かなとも・・・

オフになると、峰の原という場所だけでなく、
家の中も静かになります。

もうずいぶん昔のことになりましたが、
いろいろあって、独り者になった時、
それまでずっと誰かといっしょだった私は、
一人になると、

家の中の空気までが静かになるんだと驚き、
寂しいというより、
こういうことなんだと新鮮な気持ちになりました。

久しぶりに一人の週末でした。

ふと気がつくとスカートにこんな焼け焦げの穴が開いてました。
伸びるストレッチ生地で作ってもらったら、
化学繊維なので熱に弱かったみたい。
さて、どうしようかなぁと・・・

地味に繕うか、あるいはアップリケか、
いやいや、地味に繕ってから、
地味な刺繍をしてみるのもいいかもと思いつき、
いつも見て楽しんでいた刺繍の本を取り出して眺め、
しばらく考えていたら、
また違うことに気がついてしまいました。
だんだん体が貧相になってきているのに、
スカート丈が長すぎるということに・・・
で、思い切って丈を短くしようと考えたら、
この穴は自然に見えなくなると気がつきました。
刺繍は、またそれから考えよう。
私のスカートが少々短くなっても、
誰も気づかないだろうけれど、
私は、けっしておしゃれではないけど、
バランスとでもいうか、私はそういう
傍から見ると無意味なことが気になるんです。

一人で時間があったので、
「映画は見なかったんだけど、読んでみる」
と遠慮がちに友だちが貸してくれた
こんな本を読み始めました。
題名がこれだから、貸す方も気が引けたかな。
読み始めに著者のプロフィールを読むと、
なんと次男と同い年の方でした。
だから何なのということですが、
なんとなくグッと身近になりました。