テーブルの上で考える

昨日の朝のことでした。
窓辺の置物を刷毛でホコリを払って、
雑巾で拭いていて気がつきました。

この木彫の象の鼻は、
いつの間に折れていたんだろう・・・
まるで太古の象みたい(見たことないけど)。
これをプレゼントしてくれたアメリカ人の植物学者の彼女、
元気かなぁ・・・

このフランスみやげの小さな薔薇の飾りを見ていたら、
星の王子さまとキツネの会話を思い出しました。
星の王子さまは、本当にすごい本です。
***
そして王子さまはきつねのもとに戻りました。
「さよなら」王子さまは言いました…
「さよなら」きつねも言いました。
「秘密を教えるね。とても簡単なこと。
心でないと、よく見えない、ということだよ。
一番大切なことは、目には見えない」
「一番大切なことは、見には見えない」
しっかり憶えておくために星の王子さまは繰り返しました。
「きみのバラが、こんなにかけがえのないものになったのは、
きみがバラのために一所懸命使った時間があるからなんだよ」
「僕がバラのために一所懸命使った時間…」
しっかり憶えておくために。
王子さまは言いました。
「人間たちは、この真実を忘れてしまった」
きつねは言いました。
「でも、きみは忘れてはいけないよ。
きみはきみの飼いならしたものに、
いつまでも責任があるんだ。
きみのバラを、最後までめんどうみるのだよ」
「ぼくのバラを、最後までめんどうみる…」
星の王子さまは繰り返しました。しっかり憶えておくために。