ひねもすのたり


春の海 終日(ひねもす)のたりのたりかな
与謝蕪村のこの俳句、
私のふるさと神戸の須磨の浜で詠んだとか。
そろそろ、いかなごの季節かなぁと、
食いしん坊な私。

山国の信州も、
今年は春が早いようです。

週末というのに時間ができた私は、
妹や母と一緒に、友達のお見舞いに行ってきました。
下界は、ほんとうに春でした。

お見舞いからの帰り道、
せっかくここまで来たからと、
御代田の別荘地の中にある雑貨屋さんに立ち寄りました。
「なんで、女の人は雑貨屋さんが好きなんやろか」
と、言われていますが、なんでやろね。

ピンボケですみませんが、こういう雰囲気。
雑貨屋さんの楽しみは、
ほら、女の人は「ちょっと味見させて」なんていいながら、
いろんなケーキを少しずつ食べたりするでしょ。
ああいう楽しみに似てるかも。

昨日も、そのお店で、
奥さんと子どもがお店をじっくり見ている間、
展示されてるおしゃれなソファーの
片隅で身の置きどころもなく、
ぼんやり遠くを見つめるご主人がいらっしゃいました。
よくある図ですよね。

そのお店、家具、小物、本、オーガニックワイン、パン、
洋服、アクセサリーと、それこそつまみ食いにぴったり。
女心をくすぐります。

もちろん母は、
孫やひ孫のためにパンを買い、
友達に手紙を出すと言っておしゃれなはがきを買ってました。
お店に入って何も買わずに出られない人ですからねぇ。
で、私は目の保養だけでした。
でも、楽しかった。