この世界の片隅に

今朝は久しぶりに霧氷の世界。
美しさに見とれています。

昨日は、両親とデート。
車に乗って、
マクドナルド近くの信号で停まっていると
「マクドナルド(発音は日本語風でなく、
ネイティブ風で)、いっぺん食べてみたかったなぁ」
という、父のセリフに、
そんなこと思ってたのかと、目からうろこ。
そういえば、3年前まで毎年、
夏の間お泊りだった父より1歳年上のご婦人と、
用事があって、欧風雑貨のお店に立ち寄った時、
「こういうお店大好き」と、嬉しそうに、
おっしゃってたなぁ。
勝手に年寄りイメージを作り上げては、いけないなぁ。
頑固な年寄りになっているのは私の方ですね。

上田の大規模商業施設のいろんな食べ物やさんが並ぶ
オープンスペースで、
私は生まれて初めて、「広島焼き」
なるものを食べました。
いや、たぶん初めてだと思うんだけど・・・
平日のこういうところでの食事も初めてでしたが、
父や母は、何度も来ているらしく、
「今日のとこはイマイチやなぁ。
あっちのほうがおいしかったな」
「おうどん屋さんは、いつも人気やねぇ」と、
なれた感じの会話をしてました。

ずっと見てみたいなぁと思っていたのですが、
なかなか踏ん切りがつかず、
上映が終わりそうだと知って、
もしやと思い、母を誘うと「私も見たかったの」
というではありませんか。
おやまぁ、そうだったのね、知らなんだ。
そして「おじいちゃんも、
最近映画にも行ってないから、
一緒にお願いね」ということになり、
ジジババ3人組で見に行きました。
私は、最初の流れた
私が中学生の時に流行った
「悲しくてやりきれない」に、
ああ、ここでこの歌なのと、
一気に映画の世界に引き込まれました。
「昭和20年やって・・・」
「呉は、ひどかったやろ・・・」
「ええ映画やったね」
と、言葉は少なかったのですが、
生きていることのありがたさとでもいうのか、
心が芯があたたかく、
やわらかくなったような気がしました。
ありがとう。

母と、どこかに出かけると、
必ず、帰るときに、
いちごと「これは隆くんにあげてね」と、
甘いものを持たせてくれます。
なんとなく、今日の映画に出てきた人たちとも
重なる母です。
あの時代も経験したきた人だもの、
そりゃそうですね。