私の恩人

この2日ほど、月明かりで目が覚めます。
またお月さまが、まあるくなっているのね。


20代から30代の初め、いろいろなことがありました。
そして、偶然この記事を見つけたとき、
私の人生がこんなに変わるとは思っていませんでした。


このあと91年に、初めての海外、コスタリカに行ったのを皮切りに、
我が家の開国が始まりました。

鎖国中のようだった私の人生の扉を開けてくれた友人が亡くなりました。





彼女に頼まれて、こんな写真展をこの山の上と原宿のクレヨンハウスでも開きました。
このときまで、ルーマニアで起きたことも、エイズのことも知らなかった。
ジャーナリストの彼女は、私の知らないことをたくさん教えてくれました。

私や私の家族や友人も、彼女を訪ねて、何度かスウェーデンにも行き、
スウェーデンからも彼女の家族や知り合いが訪ねてきてくれました。

彼女と一緒にデンマークの取材やイギリスの会合にも行きました。
30代と50代の私たちは、ちょっとあぶなっかしい迷コンビだったかもしれない。
とにかく、潔くて、気持ちのいい、チャキチャキの江戸っ子でした。
コロナが落ち着いたら会いに行くつもりだったのに。

人生の恩人、先輩が、少しずついなくなり、さびしくなってきた。
メソメソしてたら、彼女から「しっかりなさい」と、はっぱをかけられそうね。
また違う自分を探さなくっちゃ。