アーカイブ

最近アーカイブなんて言葉をよく聞くのですが、
たぶん過去の記録とかいう意味だろうなぁと思いつつ、
調べてみたら、やっぱりそういう意味でした。
そうと知ったら、私も使ってみたくなって、
今日のお題はアーカイブ。

この下の写真はホームページをつくった頃、
1999年の根子岳からの雪景色。

そして、なんかアーカイブらしい文章はないかなぁと思っていたら、
二郎が雑誌に載せていた文章が、
ちょうどよさそうなので拝借。


『laboratory of green life#2』

今回は、僕の暮らす場所の紹介をしちゃいます。
僕は標高1520mの場所に住んでいて、ここは、僕が生まれる数年前に生まれた新しい村だ。
よそからきた人たち(関西、関東)と、少しの地元の人たちからできた
所謂、昔からある伝統と格式を重んじるとか、そんな物は無く、
まったく新しいスタイルの新しい村、"ペンション村"である。
僕の家族も関西から引っ越してきた。
僕はここで生まれた。
多いときには80軒以上のペンションが立ち並び、
多くのお客さんがギターを持って、冬はスキー、夏はテニス、
ペンションに行こう!!!というような、ペンションブームという短いブームもあった。
クリスマスやお正月、週末は、カップルでとか仲間と
ギター弾いて歌って、飲んで、ペンションに泊まるのがトレンドだった。
僕は子供だったけれど、母親や祖父母が忙しく
それでも勢い良く生き生き働いていたのを覚えている。
お客も多かったし、スキー場も長い列で賑わっていた。
時代も良かった。
でもそれは、すっかり泡と消え、昔の話になった。
夏冬をとわずいつもだいたい静かである。
夏の一瞬と冬の年末年始と少しの週末に少しお客がいる程度。
もう少し賑わっていてもいいのになぁとおもうけれど、年々お客は減っている。
お客も減っているが、住民もペンションも減っているし、村人も年をとったし、跡継ぎもいない。
しょうがないかもしれない。
うーん、ペンション村の行方はどうなるのだろう、、、。
まあ、別にだからってこの場所はとってもいい場所であるのは変わらない。
森の上にある丘のような、白樺と青し空、涼しい風、まさに高原といった言葉がぴったりくる場所。
ゆっくり過ごすには調子がいい。
小さなスキー場だが、歩いて1分でスキーを履いて滑り降りれるし、帰りも滑って帰ってこられる。
地形もボールのようなコースや少し新雪もある。
軽く滑るには、わるくない。
チケットも安いし、家族やお年寄り、スキーやスノーボードのレッスンにも丁度いいのかもしれない。
根子岳、四阿山という山もあり登山やちょっとした山滑りも楽しめる。
かなり古いテニスコートとゴルフ場もある。
それから、北アルプスを望む景色が素晴らしい。
あとはペンションがあるだけで何も無い。
とはいえ何もないだけにやっぱり暇でもある。
せいぜい変化があるのは朝から夜になる事。
春夏秋冬、天気や紅葉、花、月くらいだろう。
でもこの変化が意外と楽しく田舎暮らしを充実させてくれる。
僕の部屋から見える夕日も毎日違うし、
白樺の芽吹きから落葉までの変化が見えたり、
いろんな足跡が雪の上に残っていたりする。
寝ている間に誰か(リス、猫、キツネ、タヌキ、キジ、小鳥)が家を横切ったり、
屋根や電線を伝って森から森にどうしたり、ベランダの干し柿を勝手に食べたりしている。
キジが堂々と道路を歩いている時もある。
それから、冬は窓が結露で凍り付いて、奇麗な模様になっている様子も毎日違う。
これまた、何とも美しい。
夕方から夜までの時間。
夜と朝の間に時間。
月の満ち欠け。
空気の感じ。
光の角度。
まあ、こんな事を毎日気にしていると時間だけは、けっこう過ぎていく。
山で時間を有意義に時間を過ごすには、耳を澄まして、自然に身をゆだねるしか無いのかもしれません。
たまには、山で何もしない時間を過ごしてみるのはいかがですか。
ブームの去ったペンション村もなかなかいい時間が流れていますよ!!!



 そして、これはiphotoという
私が写真を貯め込んでいるところの
最初に入ってる写真みたいで、
新しい写真の次という→をクリックすると、
必ず、この写真が出てきます。
日付を見ると、2003年6月19日です。
10年前ですねぇ…