思い出せるかしら

薄暗い朝で、よく眠れましたが、また雨です。


姪から、この本のようなお花の刺繍をしてほしいと頼まれ・・・

すごく久しぶりに刺繍道具の箱の埃を払って引っ張り出し・・・

短大で刺繍を習っていたときに作ったのがこの道具入れ。
ピンクッションの中には、あの頃飼っていた可愛いワンコの毛を入れてます。
私、家政科で、刺繍と和裁、洋裁なども選択してたんです、信じられません。
過去の私は別人です。

でね、その先生が、刺繍糸はDMCでなくちゃっておっしゃる方で・・・
この刺繍糸半世紀以上経ってますので、劣化してそう。

クロスステッチは、母の高校時代の家政科の先生から習っていました。
右上の、小さなクロスステッチの端切れは母が作ったテーブルクロスで、
ここに来る前に、穴が空いて捨てると言うので、私が子供の時からのお気に入りだったので、
切り取ってもらいました。
これは60年以上前のものでしょうねぇ。

そう、この渡辺るいさんが先生で、
「私は仕上げまで半年かかりましたが、あなたならその半分位の日数でできるでしょう」
なんてお手紙が入ってました。
奈良女子師範を卒業し高校教師となり、40歳ころまで独身だったような記憶がありますが、
いつも黒いスーツに白いブラウス、低めのヒールの黒い革靴、真珠のアクセサリー、
髪もきれいに整えられて、上品で、厳しく、これぞ女教師というような方でした。

これは母の愛用だった刺繍の図案で、このひよこの柄は、
赤ちゃんのお祝いに差し上げるよだれかけによく使っていましたねぇ。
ウサギの後ろ姿の図案は、私が中学校のときに、自分で作った手提げに刺繍してました。
熊さんは、神戸のファミリアという子供服の会社の模様だったかな。
また、昔話になってしまいましたが、
姪に頼まれた彼女の娘の手提げかばんの刺繍、
もう何十年も刺繍なんかしてなくて、できるのかなぁ・・・