鬼おろし

 朝になって大きな雪が降り始めました。
大きくて水気があって、春の雪ですね。

今日は、ぜひ皆さんにおススメしたいものがあります。
まるで、テレビショッピングみたい。

この竹でできた鬼おろしです。
昨日は、これでケーキに入れる人参をすり下ろしましたが、
我が家では、普通のおろし金より冬は特に出番が多いのです。
大根や蕪を下ろしてみぞれ鍋にしたり、
つくねの中に蓮根を下ろしていれたりします。
大きなみじん切りみたいな感じで水気が出ません。
でも滑らかさに欠けます。
ですから、2丁使いというか、
少し水気が欲しいときや、
小さくなってすり下ろしにくくなったら、
おろし金も使います。

で、出来上がったのはにんじんのケーキ。
なんか色が悪いですね。
最近は、ケーキも油や卵を少なめにして、
手軽に家にあるものでできる
「おやつ」くらいしか作っていません。

また昔話ですが、
ペンションブームだった頃、
ケーキ作りは私のマイブームでした。
今では信じられないのですが、
忙しいシーズンの最中の夜中や早朝に
ケーキを作っていたこともありましたし、
学校のクリスマス会のために
50個もスワンのシュークリームなんて面倒なものも作ったり、
ああ、若かったのか、節操がなかったのか。

でも、昨日も粉を混ぜながら、
あの頃に覚えたことのおかげで、
たとえ「おやつ」であっても、
作る時に本を読むだけで
「なるほど、こうなるのね」と、
だいたい出来上がりの想像がつくし、
役に立っているのかもと思いました。
人生、この歳になると、
無駄なものはなかったと思いたいというか、
消してしまいたいような過去も
無駄も含めて今があるのかと思えます。