お出かけ土曜日、パートⅢ

引っぱってますね、ごめんさい。
とうとうパートⅢになってしまいました。
これで尾澤木彫美術館は終わりますが、
お出かけ土曜日は、まだ続くのです。



なんでも世界38カ国を回って集めてこられたという、
木の人形がズラリと並びます。
どれも、私は味があるなぁと思う好みのものでした。


これが3階、やっとここまでたどり着きました。

これもお父様の作品だそうですが、
この彫りの深さ、このスッキリとした切り口
(こういう表現が適切なのかわかりませんが)。
木彫の知識のない私ですが、
技術のいることなんだろうなぁとわかりました。

こちらは、現在、バリ島のものだそうです。

「これは建てた時に彫っておけばよかったんだけど、
やってないんだよ。
後でやろうなんて思っていてもやらないねぇ」と、
ポンポンと手すりを叩く、ご主人。
漆も塗るおつもりだったようです。
だいたいそういうもんですよねぇ、わかる、わかる。
それにしてもエネルギッシュだぁ、はぁ。

踊り場から玄関を見下ろすとこんな感じ。

そしてですね、こちらは現在バリで木彫修行中の
長男の方の1年目の作品。

そして、こちらが2年目の作品。
ひぃーっ。

透かし彫りですよねぇ。
こちらが裏面。

こちらが表。


そしてこれは、バリの職人さんの作品だとか。
飾る場所がないとおっしゃるほどの大物。
バリには?万人もの木彫の職人さんがいらっしゃるとか。
こんなことが出来る人がそんなにゴロゴロいるなんて、
すごいなぁと、驚愕。




そしてですね、
なんでも鑑定団に出るようなお宝もお持ちでした。
もうここまできたら、呆然。
しかも、無造作に部屋の隅に、
たたんで立てかけてありました。
高井鴻山の屏風絵、六曲、一雙。
本物(当たり前か)で、ご主人いわく、
おぶせの記念館にあるものよりもいい絵だとか。
恥ずかしながら、
私にはどっちがどうなのかなんて、
言える知識はありません。

ああ、たまげた…
結局、私はご主人のご案内で1時間あまり
木彫美術館独り占めでした。
私は、とても楽しめましたが、
こういうのが苦手の人もいるかなぁ。
実は、こちらは私が借りている
棚田の上の素晴らしく見晴らしのいい場所に
奥様が営む、「風香」というカフェギャラリーもお持ちです。
いずれ今イタリアに料理修行に行っておられる次男さんに、
イタリア料理店にしてもらえてたらと、
お父さんの夢は広がってました。
「風香」は、(恐ろしいことに)
この建物よりまだ大きく、
ご主人いわく、
「まだ2階、3階も手を付けてないから、
これからやろうかと思って…」と。
まるでサクラダファミリアか。
下世話な私は、建物の建築コストまで聞いちゃいました。
倒れそうでした…
世の中、一体どうなってるんだ。
美術館もカフェも、もちろんHPなどございません!
そういう方だと、お目にかかった瞬間に感じ取りました。

おまけのパートⅣへ続きます。