キラキラな日曜日

最近はキラキラネームとやらが流行りだとか。
もしかして私が流行りだと思う頃には流行りおわりかな。
そんなこととは全く関係なく、
梅雨の合間の晴れの日曜日は、
すべてがキラキラ輝いていました。

朝、ふと、お玄関を見ると、
さわやかな色目の花束がぽつんと椅子の上にありました。
「夏も笠地蔵はやってくるのかしら」
なんて不思議に思っていたら、
お泊まりのお客様が、
緋の滝にお供えに行くために持っていらしたものでした。
土曜日には日帰りで教え子の方がいらしたし、
「グッチのクリンソウが咲いてるねぇ」
「うちの庭に山野草が増えた気がするわ。
グッチがこっそり植えてたんだと思うわ」
「せめて先生の花壇の草抜きくらいしなくちゃ」
「(先生は)変なもの残すより花
(峰の原の山野草)を残してよかったよね」
と、もう亡くなられて半年ですが、
峰の原の人たち(もちろん一部の親しかった人でしょうが)
は、花を見ると先生を思い出すようです。
ご本人は、こんなこと期待して、
作業をしておられたわけじゃないでしょうが、
花といっしょに皆の心に蘇る先生は、
本当に幸せものです。


お客様たちはワールドカップをご覧になり、
峰の原の別荘のライフを楽しまれてお帰りになりました。
その後「いまが一番きれいだよ」と
知らせてくれた小諸の知人のお庭を、
別荘の友人と見学に行きました。
オープンガーデンの季節で、
たくさんの方がいらしてました。

そして、夕方からは福永夫妻や妹と一緒に、
友人のお誕生日祝いの会食に出かけました。
さくらんぼが西日に照らされ、キラキラ輝いてました。

その美しさ、可愛らしさに車を停めしたが、
あまり長く止めてると、
さくらんぼどろぼうかと思われそうで、
ドキドキしました。

いつも満足する中野の和食料理のお店「吟」。
気取った感じはないけれど、
きちんとした技術とお味は、やっぱりちがう。
新玉ねぎ豆腐。
これは葛粉で作ってるんだろうな、
チャレンジしてみようかなぁ・・・

サワガニ、豆アジ、もずく、枝豆、鯛の子、生麩

なんとかマグロ、スズキ、手前のイサキは、
クァが炙ってあって、その香ばしい香りが、
なんともいえぬ美味しさを誘います。

今回はこれが一番かな。
穴子の飛龍頭。
お出汁の味が本当にいいです。
木の芽風味もいいなぁ。
そうか刻んで使うのはいい考え。

この季節「焼き物は鮎にモミジだと思う」と予測したら、
やっぱり鮎にモミジでした!
うん、王道です。
鮎が今にも飛び上がりそうでした。

このあと、お釜で炊いてくださったご飯は、
やはり王道の新生姜のご飯でした。
やっぱり、旬のお料理は、
お腹も気持ちも豊かにしてくれますね。
そして最後のデザートは生姜のシロップのかかった、
信じられないくらいなめらかなプリンでした。

お誕生日おめでとう!
そして、ごちそうさまでした。