暇なようで暇でもなく

「ペンションって、お客さんがないときは何してるの」
などとお尋ねを受ける時があります。
もちろん様々だと思うのですが、
基本専業主婦、あるいは定年退職後の暮らし、
一昔前なら、フリーターとでもいうような感じかな。
ただし、金銭的な安心感はありません。

街場のことはわからないのですが、
地方都市では、こういう施設もガラガラで

ワンコインでプールで泳いで、
ジムで筋トレして温泉に入れます。

ときどき、あちこちにある直売所をひやかして、
いかにも自宅の庭にあったというような
100円のいちじくで、シロップ煮を作ったり。
(皮を剥いて作ると上品な仕上がりですが、
私は、鮭も皮が好きだし、パンも耳が好きだし、
果物も皮が好きなんです)。

いちじくは好きというより、
ノスタルジーで買ってしまいます。
こどもの頃住んでいた六甲の近所の家々の
猫の額のような庭には、
いちじくやヤツデの気が植えてあったような記憶があるんです。
昭和の庭木としては人気だったのかな。
そうそう、宝塚の住宅地にはザクロとか
アオキなんて木も植わっていたような。

庭のナナカマドを掃除しながらぼんやり眺めたり。

「おお、ここにもマイマイガのタマゴだ」なんて観察をしたり。
(今年は、この辺り、下界も含めてマイマイガの
異常発生がありました)。

田舎暮らし、別荘ライフとか移住とか、
今、地方は人口減少をなんとか食い止めようと
いろいろなプロモーションをしています。
どこに住んでも、
慣れる(馴染む)までには時間がかかります。
まして年をとれば尚更です。
どんなところも住めば都。

田舎もいいよ!