コンビーフ

関西育ちの私は、
お肉というのは牛肉だと思ってました。
いや、単に、両親が牛肉好きだっただけかな。
市場では鶏肉は、
かしわやさんといい、お店が別でした。
その昔、サザエさんにも御用聞きがよく登場してましたが、
お肉屋さんの御用聞きさんが
バイクに乗ってやって来て、
母は「今日はすき焼き用にしようかしら」
などと、注文をしていたような記憶があります。
電話がまだ珍しい時代でしたからねぇ。

でも、こちらにきてから
環境問題を考えるようになったり、
経済的な理由もあるし、
年を取ったということもあるのでしょうか、
牛肉は、よほどのことがない限り食べなくなりました。
その代わりと言ってはなんですが、
小学校の時に養鶏場見学で鶏の哀れな姿を見て以来、
見るのも辛く、給食でも食べ残していた鶏肉を、
食べられるようになりました。
厚かましくなったというか、
背に腹は代えられないってことか、
何れにしてもなんでも食べられるようになったのは、
食いしん坊としては、よかったかな。
前置き長くなりましたが、
コンビーフ作りました。
お客さんにいただいたコンビーフが美味しくて、
ならば自分で作ってみようと、
暮しの手帖のケンタロウさんのレシピで挑戦。
牛もも肉を野菜やハーブを入れたつけ汁に
4日間漬け込みます。

塩気を流水で、ある程度抜いた後、
蒸し器で蒸します。
レシピには直に蒸し器にお肉の塊を置くようでしたが、
エキスがもったいないかと、
私はボールに入れて圧力鍋で蒸しました。

30分ではまだ少し固かったので、
もう30分蒸しました。

うん、いい感じになってます。

熱々をほぐしました。
もも肉の場合、少し固いかな。
うん、でもたしかにコンビーフの味です。
漬け込む時間がかかるだけで、簡単ですよ。

おいしそうなエキスもできたので、
これはまた何かに使ってみよう。
スープの上に浮いていた油は、
コンビーフに混ぜて、
フードプロセッサーにかけて混ぜ混んでみました。
油が少なくさっぱりとしたコンビーフになりましたが、
家で食べるなら、添加物もないし、これでいいかな。

鶏ハムも作りましたが、
これはもっと淡白で、安上がり。
またいつか、ご紹介します。