パリのおばあさん

今朝も早朝は晴れています。
昨日の午後、久しぶりに霧が立ち込め、
ミストを浴びたような、なんかちょっとホッとしました。
今日は立秋。

 子どもたちは夏休みを楽しんでいるかしら。
夏休みといえば、読書感想文の宿題。
今は、そんな宿題ないのかな。
好きな本を積み上げるだけでも読書は、たのしい。
1年ぶりにいらした女性のお客さんが「この本、ここで読んで感動して私も買いました。
それで、仙台で岸恵子さんの講演会があったときに聞きに行って、
本を持って行って、ミーハーみたいに並んでサインしていただきました」
と、とても嬉しそうにお話くださいました。

この本は女子トイレの蔵書にしていますが、
何度読んでも感じるものがあります。
そして、背筋がピンとするのです。
いつか峰の原のおばあさん総出演の「高原のおばあさんの物語」
なんて絵本つくってみたいような、こわいような・・・

そして、「暗くなるけど」といって私にこの本をくれた友人に
「パリのおばあさんの物語」を貸すと「すごくよかったわ。いい本だった」と。
この本も確かに暗くもなるけど、じんわり涙が・・・

一人一人の描き方が丁寧で、まるで映画を見ているような・・・
さすがスペイン、なんとなく芸術の国の漫画だなぁって・・・
いっしょに「灯台」という漫画も掲載されていますが、
これがまた、たった二人しか役者が出ない、小品だけど秀作映画のような。
潮風を感じながら「白鯨」や「老人と海」を思い浮かべながら読みました。
夏休みにはもってこいですよ。
漫画を読んで、映画見て名作を読んだ気分。
この本、友人は、私のところに置くと、
たくさんの人が読んでくれるだろうと思ったそうです。
皆さん、わが家の本棚を探してくださいね。