あんずの里は夢見る人の里でした

今日も晴れて、気持ちのいい朝。


1年に1回、この時期、毎年必ずうかがう、あんずの里。
昨日は、もう真夏のようなこんなお天気でした。

今年は、春先の雪と寒さ、地域の中では雹まで降ったところもあったとかで、
今までにない不作で、せっかくのお客様からの注文にも応じきれないそうです。

杏農家も、ご多分に漏れず高齢化で跡継ぎもなく、作る人が減っています。
そこで、こんな高枝接ぎ木?で古い品種の木に新しい品種を接ぎ木したり、
木の高さを低くしたり、できるだけ安全で楽に作業ができるようにと

こんなふうに生け垣仕立てにして、木に登らなくても収穫できるよう、
試行錯誤をなさっています。


杏の垣根、杏のアーチ、オレンジ色の実がかわいく、ステキでしたよ。
わぁーとみんな大喜び。

隣の枝を誘引して、ついでいくのです、すごい。
これで4年目。

杏の農家の北條さんは、
「こんな風にしてね」と身振り手振りで話してくださいます。
あんずの木を、まるでわが子のように愛情込めて育てておられ、
まだまだ、わが子に夢がいっぱいです。

杏畑の縁には、アサギマダラを呼びたいとフジバカマを植えておられ、
これももっともっと増やしたいそうです。

さっきの、生け垣づくりの杏の1年目はこんなに細いんですよ。
あれが4年であんな立派になるなんて、びっくり。

新しい品種の杏もたくさん植えておられます。
「おひさまコット」って、なんかおままごとの名前みたいで、あいらしい。

こんなふうに一つずつ手作業で選別します。

さて、これはなんだかわかりますか。
杏で染めた糸を織り機で織っておられる工房にも立ち寄りました。
実は今、ここで鶴丸親方が、
小さなギャラリーとワークショップができるような建物を建築中。

窪田さん自ら、熱心に説明してくださいました。
これは、幅広の織物の縦糸を作る機械だそうです。
昭和25年の機械だそうで、現役ですよ。
戦後生まれ、団塊世代の機械ですね。
がんばれぇ。
親方、今度はどんなギャラリーに仕上げるつもりかな。

あんずの里で夢見る人達に会ってきました。