児玉家その3

明け方外に植木を出してたことに気づき、
慌てて外に出たら雨で気温がプラス、助かった。
今朝も、モヤがかかり暖かい朝です。


ピンぼけですが、徐々に客間に向かってまして・・・
最初の部屋のふすまは銀色の模様。

次のお部屋は金。
ここ押入れのようにも見えますが、実は、押し入れに見せかけて、
ここで家来?が、もしものときに備えるためのお部屋になってます。

一番奥の客間は金銀。

そこから見えるお庭。
正面に見える岩が富士山で、池は富士五湖だとうかがったような・・・
日曜日にうかがったお話なので、すでに記憶が怪しくなってきました。

昔は2週間ほど庭師が泊まり込みできていたとか。
今でも、泊まり込みで、1年に1回(2回、いや何回だっけ)、数日かけておられるようです。
ゲスな私は「すごくお金かかりますねぇ」なんて、つい口走りましたが、
あちらはそれには「・・・」でした。

たしか何かの借金の形に頂いたとかおっしゃったような、いやいただきものだっけか
永楽通宝とオモダカ(うちの田んぼに生えてた雑草)の模様。

碁石の白ははまぐりで、黒は那智黒かな・・・

ピンぼけですが、碁盤の足の形は、クチナシだとはしらなんだ。
対局に口出しするなという意味を含んでいるとのことですが、諸説あるようです。
真ん中の凹みは、血溜まりというそうで、
対局に口を出した人の首を切り、そこに置くためという、たかが碁でしょ、物騒な話。
実用的な意味では音響効果のためのようですよ。

どんどん怪しい記憶になってきましたが、琳派だとおっしゃってたような。
有名などこかに同じような図柄があるとかないとか・・・

えーっと、これも借金の肩代わりだったかなぁ・・・
いやなんか違う・・・


先々代のご当主だったけか・・・
奥様もくっきり美しい方ですね。

戸を締めると、パタンと細工された木片が落ちて開かなくなる仕組み、ふむふむ。
他にも忍者屋敷みたいな隠し部屋やら逃げ道やらあるんですよ。
お金持ちは大変だったんだなぁなんてねぇ・・・

この階段を使って2階に上がります。

古布のパッチワークの目隠し布がかけてあって、
「こんな汚いものと思っていたら、今の若い人はカッコいいっていうのね」って。
いや、若くないけど、かっこいいと思います、私も。
実はこの中には、こちらで作られたワインが保存されてます。

2階に上がって、先代の方が見晴らしがいいからと最近まで使っておられたお部屋見学。
このガラス戸の「御宿 たからや」気になりますよね。
この宿屋は善光寺にあった宿屋だそうで、廃業したときにもらってきて、
下を切って丈を合わせてガラス戸になさったとか。
今どきのセルフリノベーションも真っ青・・・
重要無形文化財でも、そういうことしてたのねぇ。
ここから見える庭の池の竹は、飛んでくるサギよけだそうで、
以前はプラスチックのネットを掛けておられたのですが、
若く環境意識の高い次男夫妻が竹に変えられたとか。
わかる、わかるそのセンス。

この天井のヨシズは、ご親戚のおじさんだかどなたかが、
屋根から土が降ってくるからと張られそうですが・・・

「ヨシズじゃ効果ないでしょ。ほらこんなにおちてる」と。
古い家に住むって大変なのよね、覚悟がいります、本当に。

ご門の上の木の向こうあたりには、晴れた日には富士山も見えるとか。


うーん、なるほど・・・

すみません、今週はずっと児玉家シリーズになりそうです。
まだ、写真は半分くらいなんです。