今は昔、手芸編

昔ね、なんて言い出したら、
年寄りですねぇ。

今、お菓子パーティの片隅で小さなお店を出すために、
友人に毛糸をもらったのであみものしてます。

毛糸針を探していたらこんなもの発見。
「まつりの針目は、0.2〜0.3」
「カガリは時計の針の方向に」
なんて書いてあります。
どうやら昔、40年以上前に
刺繍を習っていた時の先生の字のようです。
刺繍の仕上げの額縁ぐけの説明かも。

その方は、奈良女子師範を出られ50歳まで独身で、
るいさんというきれいなお名前の、
背筋の伸びた上品な
母の高校時代の家庭科の先生でした。
母は「家庭科の時間に、にっこりしながら、
糸を全部抜かれてしまって、
やり直しさせられたわ」と苦笑いしてました。

そしてこちららは、メイド・イン・イングランドの刺繍針。
短大の手芸の先生、ローラン・アキコさんは、
とにかく外国のものを使う方でした。

そして手芸箱の中にこんなものも発見。
今なら、ティッシュケースでしょうが、
50年ほど前は「ハンカチ入れ」と言っていたような記憶が…
ハンドメイドというタグがついてます。
たしかこれは、母の友だちに頂いたような記憶があります。
女の子(私も女の子だった時があるのです)は、
こういう小物が好きだったのよね。

そして、昔、女の子だったオバアサンは、
夜な夜な、老眼鏡をかけて
「ちょっと気に入らんけど、まぁいいか」
などと呟きながら、あみものしてます。