とうもろこし屋さんだよ

今日は早朝は霧。
そんなお天気のせいか、畑はなんとなく沈みがちでした。
人って、やっぱりお天気、気候で気分が変わりますね。


昨日の夜明け前、細い三日月と星たちがきらめいていました。
このビニールハウスで、畑の身支度をしています。
洗濯は乾くし、倉庫がわりになるし、イチゴも育てられて、
こんな便利なビニールハウス、うちも欲しい。

10時に菅平では、こどもたちのとうもろこし屋さん、開店。

マスクして、手を消毒して、距離を置いて、順番待ち。

まずは一人5本ずつ

会計は上級生

順番待ちの列は途切れず、あっという間に売り切れでした。
この八百屋さんにはこんな歴史があるのです。
菅平育ちの農家のブログをご覧ください。
***
トウモロコシ売りの小学生】僕が小学校低学年の頃、
今でも伝説として語り継がれるすごい先生が担任だった。

彼の名は小岩井先生と言いますが、このときの同級生で彼の影響を受けていない人はいないと思います。
あるとき先生は言った。
「みんなで畑で大根を育てるぞ!」「秋には収穫祭をやってそれを食べようぜ!」
この提案により僕らはクラスメイトの家の横の畑を借りて、
大根を作る
ことになった。肥料を撒き、種を手で落として、雑草は素手で取る。
今のまる文農場の原型みたいな。
秋が近づくと先生はまた新しい提案をした。
「この大根を市場に出荷しようぜ」
「そしてその大根の箱の中に手紙を書いてこっそり入れてみよう」
SNSなどない時代に、ぼくらは手紙というツールを使って夢中で書いた。
これまでの大根に込めた思いを綴った
収穫の当日、その手紙が入った大根を出荷場でワクワクしながら見送ったのを覚えています
それから数日、なんと!全国に出荷されていった
大根を買った人たちから返事が続々と返ってきた。
覚えているのは、石川県の輪島で大根を買った人から、輪島塗りのお箸がクラス全員分届いたり、
ビックリマンチョコが届いたり、とにかくクラス内は大興奮でとんでもないことになってた!

もし当時この大根を買ってくださった方がこれを読んでいたら絶対コメントください!
話はこれで終わらず、その市場に大根を売って稼いだお金で、
ぼくらはターザンのロープを買って、まだ雪のない秋のゲレンデ脇の松にロープをかけて、
「あ〜ああ〜 」とか
言いながらターザンをやった。
それでもお金はまだ余り、子供たちの親を全員誘って日帰り温泉を貸し切って
「大根パーティー」を開催した。

今では考えられない型破りな「教育」によって僕らはたくさんのことを学んだ。
そして今、菅平小学校では、校内に「菅小ドリームワークス」という会社を設立している。

ちゃんと社長と副社長がいて、トウモロコシを育てそれを販売している。
先日いよいよ収穫を迎え、朝取りのトウモロコシが販売された。
子供達が自分たちで制作したPR動画で広告をしていたため、販売前から長蛇の列

1本100円の
トウモロコシは即完売!
副社長である姪っ子に、「そんなに売れるなら200円でも売れるよ」と言うと、
「ダメ!社長とみんなと100円って決めたんだから!」

と一蹴された。しかも今年の売り上げの一部は、コロナで危機的状況の菅平高原に一部支援されるのだという。
全国でもこういった活動はとても珍しいと思うし、それが今でも僕らの中に生きている

いつまでも続けていって欲しい!菅小ドリームワークスPR動画↓ http: //www.ucv.co.jp/program/f202008/mm0827-3.html