それもいいじゃん

前にもこのブログでご紹介しましたが、
もう三年がかりで、峰の原の今までを綴った本を作っています。

例によって、何となく勢いで始めてしまったことですが、
とっても面倒で大変なことだと今ごろ気づいたのですが、
大詰めを迎え、あれこれ校正しながら、
私がこれをやらせていただくことは、
何かの必然だった気がしてきました。

そんな、たいしたものはできないとわかっています。
でもね、本を作るために、
峰の原に今まで住んで
(今お住まいの方も含め)来られた方々から、
生き方を教わってるんだって気になってきました。
歴史って、埃かぶって古ぼけたものではなく、
前に進むためにあるものなのね。

うちのペンションより
半年先輩だったペンションのオーナーは、
今は自作の山小屋暮らし。
なんていうのか、北の国からの
黒板吾郎さん的暮らしと思っていただければいいかな。
昔から、まったく、ほんとに他人のいうことは聞かないし、
山男で、酒は飲むは、わんぱくなオヤジでした。

原稿を見せにいったら
「ちょっと、上がっていけば」と言っていただいて、

彼が愛してやまない
根子岳と四阿山の絵もありました。

「かずみちゃんさぁ、今は膝が痛くてさ。
仕事もやめて、山もスキーもあきらめたよ」
「じゃぁ、なにしてんの」
(大先輩に、私のこのため口ぶりはひどいね)
「雪かいたり、絵描いたりさ」
「恥もかいてるね」
「あはは、まぁそうだね」
なーんて、バーサンとジーサンが
30年前と同じ気分で笑いあってました。
お互い、いろんなことあったね…