やっと私も

今朝はまた曇り空になりました。
その分気温は10度を超えて、暖かい。


2004年の6月、私たちは、友人を訪ねてノルマンディーに行っていました。
友人の友人は、なんと今から40年ほど前、
峰の原のペンションでシェフをしていたフランス人フィリップ。
信じがたい話ですが、ペンションって、
その頃外国人シェフがいつくほど勢いがあったのですよ。
そして、そのフランス人シェフは、今は故郷のノルマンディーでオーベルジュを開いたり、
ビオマルシェなどで石釜で焼いたパンなどの販売もしています。
日本人のワーホリやウーファーの若者やパン修行をしたい人も受け入れてます。

実は私、そのオーベルジュの宿泊棟で、こんなキッチンを見たのです。

この時から、私は、うちにもお客さん用のキッチンを作りたいと思い続けていました。

このオーベルジュの宿泊やお部屋掃除担当はフィリップのお母さん。
この当時既に70歳を超えておられたような・・・

仕事の合間には、
このなんともパステルカラーのアメリにでも出てきそうなフランスっぽいキッチンで、
近所のお友達とおしゃべり。

この雰囲気、まるで峰の原おばあさんたちと同じでしょ。
どのおばあさんも力強いというか、目力がある。

そして、このインパクトの大きなフサスグリてんこ盛りの銅なべ。
これをジャムボールというのですよ。

ここで、私は、ずっと考えていた泊食分離を決心し、
キッチンを作ってB&Bにすれば、年を取っても、こんなに楽しく友人たちとお茶を飲み、
宿泊業ができるかもしれないと考えたのでした。

そしてあれから16年、小さなキッチンを作り、泊食分離にし、
なんと、とうとうジャムボールも手に入れました。
しかもフランス、ノルマンディー製。
フランスでは、ジャムボールは36センチからをジャムボールと認めるらしいのですが、
今の私は、そんなに大量のジャムを作るつもりもないので、
本格的ではないと思いつつ30センチを買いました。
しかも、この夏、私が早朝のレタス畑で働いて得たアルバイト代で。
働いたお金が生きた気がする満足感。
うーん、こうして時間をかけたことで、本当に幸せな気がします。

さて、このあと16年後、私は、どんな夢を現実にしようかなぁ。