春の色

昨日の雪のことなんかとっくに忘れているかのような、
朝から春の日差しが、ぽっかぽか。


これは25日に見つけたうちの庭のフキノトウ。
初物をいただこうかと思ったけれど、ちょっとかわいそうなのでおいています。

ふきのとうを見つけてから、自転車に乗って、峰の原徘徊。
その途中で、独り暮らしのご近所さんのご機嫌伺いに立ち寄りました。
ってね、実は私のおやすみどころ。
こういう場所が村の中にいっぱいあると楽しいですよねぇ。
窓の外から覗くと、彼女は椅子に座って何か本でも読んでるのかなぁって思ったら、
なんとヤママユの正真正銘の真綿から糸を紡いでおられたのです。

「お構いなくね」というと
「お構いするから、コーヒー飲んでいってよ」とお誘いいただき、
すっかり長居をしてしまいました。


弟さんの趣味がヤママユ取りということで、彼女は、その集めたマユから真綿を作って、
膝で細く伸ばしてこんな糸になさってました。
山で採ってきたものなので色にむらがあるそうですが、
上質のものは、この黄緑色だそうです。
「これで襟巻き編んだら、暑すぎるって言われちゃった」とおっしゃてました。
絹って、さらっとしてるけど暖かいんですよね。

フキノトウもヤママユの糸の色も、春の色ですね。