花の中に

深い霧の朝です。
早朝から、ランナーの軽快な足音が聞こえます。


カラフトイバラの実も真っ赤になりました。
誰かに食べてもらいたくて、この色なのよねぇ。
誰が来るのかしら・・・

オミナエシもなんとなく、茶色っぽく落ち着いた色になってきました。

今年は早くからカワラナデシコが咲いていましたが、そろそろ終わりかな。

ウメバチソウは、今が盛り。

幻と言われている、マツムシソウの白花。
去年は見なかったように思いますが、今年はこの一株だけが咲きました。
突然変異だと思うので、タネをとっても無理かなぁ。

在来種のノコギリソウ。
こちらの方が園芸種よりたくましい感じがします。

こんな景色が広がる草原で、お弁当を広げている人がいらっしゃいました。
素敵ね。

見て楽しんでくださる方ばかりではないようで、
山野草園の藪の片隅にこんな花束がありました。
人影はなかったのですが、どういうことかなぁ・・・
かわいそうなので、うちで花瓶に生けてあげました。
そういえば、7年ほど毎夏うちに長期滞在していらした老婦人が、
ご家族の命日に、そっと野の花を1輪生けておられたなぁ。
どんな思いで花を見つめていらっしゃったのかしらと・・・

花を見ると、いろんな方との思い出がよみがえります。
はるか昔の話のように。