退院祝に

早朝から、ケキョケキョとうぐいすが元気にさえずっています。
いよいよ本格的な夏が来たのかな。


長年の友人が、手術の後、入院していたのですが、退院してきました。
ということで、毎朝のバイト代でちょっと懐が暖かい私は、
彼女に退院祝をごちそうすることにしました。

とうもろこしの葛寄せ、カニ味噌のせ

炙り甘鯛と鯒(こち)のおさしみ。
お醤油ではなくお醤油で煮た昆布の佃煮とわさびでいただくんです。
こんな食べ方初めてです。
鯒って、関西ではよく聞いてましたが、こちらじゃ聞かないなぁ。


夏のしつらえ

やっぱり、夏は鱧ですねぇ。
なーんて、何十年も食べた記憶がないけれど・・・
とっても油が乗ってました。
実は私、鱧は身よりも皮が好きで、
私のいた頃の関西では皮は練り物の天ぷら屋さんに売っていて、
夏になるとこの鱧ときゅうりとワカメの酢の物が大好きで作ってました。
今でも、売っているのかなぁ。


これは説明したい。
奥の右から、ヤマドリダケの天ぷら、その横がツユクサのおひたしに生湯葉、
手前右から、何とかキノコの紅大根のおろしのせ、
真ん中は、焼いた鱧とスベリヒユのあえもの、
左は、ミズとアワビの和え物、だったはず・・・
この間、畑でスベリヒユの話をしたところだったのよねぇ。
今度バイトのときに見つけたらとってこよう。
ミズはうちの庭にあるけど、もう固くなっちゃったかなぁ。

甘鯛の炭火焼き
スダチは右下が、最初に出してくださったときの場所でした。
スダチの下の塩が、マルドンの結晶塩。
うん、この塩、いいかも、私も使ってみたいなぁ。
魚の後ろには野菜焼き漬けが添えてありました。

冬瓜とぼたんこしょうの上に鴨。
鴨の上には和辛子のジュレ。
これも舌触りがよくてまろやかなお味。


ご飯は、たこめしに素揚げのカボチャとシソが混ぜ込まれてます。
香の物に、ゴーヤの醤油漬けがついていたのですが、
歯ざわりもよくてほんのり苦味があって美味しかったです。

スダチのアイスクリームと聞いたような気がします。
奥はシソのゼリーです。寒天ではなくゼラチンの食感。
いちごとプラム、ブルーベリーにカスタードソースが添えてあります。

すでに開業されて9年だそうです。
初めてうかがったときは、まだお庭に重機がおいてあって、
ご主人自ら庭を作っておられました。

パーテーションにも透かし模様がはいってますねぇ。

人が作るものには、必ず個性が出ます。
頻繁には来れないのですが、
私のお気に入りです。
今度は、何を口実に来れるかなぁ・・・